【医療】血糖値が気になる方!血糖値を下げる方法とは?

医療
今回は「血糖値」と「糖尿病」について、そして「糖尿病」の予防ついてお伝えします。
今の現代は食生活が乱れ、血糖値が高い人が多く、高血糖、糖尿病の患者数は増加しています。
健康診断の検査データでも割と高い人は少ないとは言えません。
既に糖尿病治療を受けている方、健康診断で血糖値やその他の値が正常上限ギリギリとなっている方もいるでしょう。
糖尿病は良くないとわかっている人は多くいると思います。
しかし、具体的に何がいけないのかを理解している人は医療関係者かそれなりに調べた方ぐらいでしょう。
若い方は予防も兼ねて当記事で知識を付けてみてはいかがでしょうか。
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血糖(値)とは?

「血糖(値)」とは、血は血液のことで、血液内の糖分の量を表します。
糖には様々ありますが、ここで言う糖は「ブドウ糖=グルコース」のことを言います。
要は「炭水化物」の大部分を占める物質です。
つまり、「血糖」は血液内の「ブドウ糖」の量のことを言います。
血糖は多すぎても少なすぎてもダメで、正常範囲内であることが大切です。
今回は血糖についての話ですので、参考までに正常範囲を覚えておきましょう。
血糖値の基準範囲
空腹時で60~110 mg/dL食後2時間値で110~140 mg/dL正常範囲となります。
ご自身の健康診断結果をもう一度確認してみて下さい。単位も同じかどうかもね。
自分のいつもの血糖値を把握しておくのは大事なことですよ。
正常範囲内でも様々な条件によって検査データは変動していますからね。
特に基準範囲上限ギリギリの方は、意識して今のうちに改善に取り組むことをおすすめしますよ。
病気以外で血糖値が変動する要因

《食事》
食後すぐに血糖値は増加し30分程度ででピークに達します。

2時間ほど経過すればほとんどの人の血糖値は食前の状態に近くなっています。また、中性脂肪(TG)も同様に増加しますので、採血前の少なくとも2時間は食事を取らないほうが良いでしょう。

《運動》
筋肉がブドウ糖を消費するため、血糖は筋肉細胞内に取り込まれ血糖値を下げることができます。

《睡眠》
睡眠時間によって糖尿病とメタボのリスクが上がります。 インスリン分泌が増大されるため睡眠時間は7~8hが最もよいです。
睡眠不足(~6h)ではグレリンやオレキシン産生増加により糖質を摂取するようになる事がわかっています。

糖尿病とは

基本的にはインスリンが働き、血液中の血糖(ブドウ糖)濃度を下げてくれています。
処理しきない程の血糖が血液中に溢れ細胞を障害するのです。 それが糖尿病です。
インスリンとは
膵臓から分泌され、血液中のブドウ糖を細胞内にグリコーゲン(ブドウ糖が連結したもの)として細胞内に蓄え、血糖値をさせるホルモンです。
尿をしたところに蟻が集るというのは聞いたことはありませんか?
蟻が集るくらい血液中から糖分が尿に漏れているということなんですね。
何より恐ろしいのは自覚症状がないことで、知らぬ間に病気が進行しているわけです。

なぜブドウ糖があふれてしまうのか

原因はインスリンに問題があるわけですが、
  • インスリン不足
  • インスリン自体はあってもインスリンの効き目が弱くなる
ことの2つが主な原因です。
また、血糖値を下げる物質がインスリンのみだと考えられているためです。
一方で血糖値を上昇させるホルモンは多くあります。
これは諸説ありますが、人類が誕生した頃の地球では食べ物が乏しく、食料があまりない状態だったと考えられています。
食べ物を探し動くには筋肉が必要で全身でブドウ糖を消費しなければいけません。そのためには血糖値をホルモンを使って上昇させて身体の隅々まで糖分を行き渡らせる必要があります。
現代のように食べ物がありふれているわけではありませんから、血糖値を上昇させる機構は多く必要ですが、消費するための機構は必要最低限で良いのです。
生活が豊かになるのもいい事だけではありませんね。

糖尿病になるとどんな影響があるのか

糖尿病が悪いことはわかっていても具体的にどのような影響がでるのでしょうか。
それは、主に4つの合併症をきたすことになります。
一昔前は3大合併症と言われてきましたが、今は4つ目も視野に入れるようになりました。
  • 神経障害
  • 目の障害
  • 腎臓の障害
  • 心血管疾患
この順に症状が現れます。
共通していることは心血管疾患の一部を除いてはいずれも毛細血管に起こる障害です。
簡単に一つずつ説明していきましょう。

①神経障害(糖尿病神経障害)

糖尿病合併症で最初に現れる合併症であり、なかなか気づかきにくく知らないうちに進行していきます。
知らないうちに進行していくのは恐ろしいね。

主な症状は「手足指のしびれ」 ですが、ただの痺れだと侮ってはいけませんよ。

手足指の切断までになる恐れがあります。
足全体が変色していて不安になってからではもう後の祭りですよ。

②目の障害(糖尿病性網膜症)

神経障害と同様にこれも自覚症状はなく無症状で進んでいく場合が多いです。
最悪の場合、失明もあり得ます

③腎臓の障害(糖尿病性腎症)

腎臓には血液を濾過して尿の素を作り出す機能がありますが、糖尿病になると血液が上手く濾過できなくなります。
初期には無症状で、水分が体に溜まり浮腫(むくみ)となります。
さらに進行すると腎不全で見られるような息切れ、貧血、全身倦怠感などの尿毒症の症状が出てきます。
尿毒症とは、 腎臓で不要なものを濾過できずに体内に蓄積し悪影響を及ぼす状態のことです。

④心血管疾患

高血糖が続くことで、毛細血管だけでなく大きな血管でも動脈硬化が進行していきます。
動脈硬化が血管に悪いことは周知のことでしょう。
脳卒中、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞脳梗塞閉塞性動脈硬化症などになるリスクがあります。
糖尿病になると、 心筋梗塞の痛みを感じにくくなることが知られています。

糖尿病にならないためには?

まずは糖尿病の時の値を認識して意識することではないでしょうか。ですが、項目が多く一般の方は難しいと思いますので覚えなくていいです。
ただし、次の境界型の値は意識して覚えることをおすすめします。項目も少なく一般の方も少しは覚えやすいと思います。
糖尿病と正常の境界(境界型)ですが、空腹時血糖値が110~125mg/dL75g-OGTT 2時間値 (負荷後2時間値)が140~199mg/dL(日本糖尿病学会編・著. 糖尿病治療ガイド2016-2017, p23, 文光堂, 2016)です。
75g-OGTTとは

75グラムの砂糖を含んだ水を飲み、飲む直前・直後・(30分)・1時間後・2時間後に採血して血糖値を測定し、正常の値に戻るか見ている検査です。

重要なのはその2時間後の値です(まぁこれは病院で検査するしかありませんので、覚えなくて良いです)。

ひとまず何よりも、糖尿病にならないためには境界型に入らないようにすることを目標にしたらいいのではないでしょうか。
次は自分で出来るおすすめの方法をいくつか紹介しましょう。

血糖値を下げるおすすめの方法

 食事療法

まずは普段の生活での栄養の取り方を考えましょう。
減糖はもちろん減塩と減タンパクは行いましょう。
食物繊維(きのこ類や海藻類、納豆、アボカド、その他水溶性食物繊維)は多めに摂取することはおすすめしました。
なぜ減塩をするのか
直接、血糖減少に作用するわけではありませんが、インスリンが効きにくくならないように助けてくれます。 あくまで補助的な立ち位置ですが非常に重要なのです。

 セルフチェック

病院にかかっている場合は、血液検査をしてもらえるので血糖コントロールができているか分かります。
しかし病院にかかっていない人は糖尿病の初期症状は無いので、どんな状態なのかわかりにくいでしょう。
そこで自宅でもできるセルフチェックを紹介しようと思います。
  • のどの渇きが常にある
  • 飲み物をたくさん飲んで多尿である
  • 足がむくむ
など多くありますが、その他のチェックはこちらから確認できます。
いくつも当てはまった場合は一度、自宅周辺の糖尿病外来か総合診療科、内科で診てもらいましょう。
ひとつ、上記サイトに記載されていないことを追加しておきます。
  • 自身の尿の色が”水道水かのように”透明か
を確認してみましょう。
なぜかというと、糖尿病により腎機能が障害され尿が濃縮できずに透明になります。検査技師から言わせると糖尿病なのかを見る良い指標なのです。
ただし、飲み物をたくさん飲んだ後の尿でも透明に近くなるので注意が必要です。そのためには飲み物をどれくらい飲んだのかも記憶しておきましょう。
と言っても参考程度でも血糖値を出して安心したいという方は少なからずいると思います。
そこで比較的安価でセルフチェックできるものを2つ紹介しましょう。

セルフチェック方法① 血糖測定器

指にチクっと針を刺すだけで簡単に素早く血糖値を測定することができます。
血液量も1滴以内で済みますのですごく楽です。
なにより痛みが少ないのが魅力です!

家で測定する場合、下記のことは念頭に置いておいてくださいね。

  • 病院での測定結果の±10%の範囲は測定誤差として扱うこと
  • 血糖値は刻々と変わり、代謝や運動などによっても変化する
  • 指先のほうが腕よりも血糖値は高くなる
  • 血を出すために無理に周りを押しすぎないようする
  • 玩具ではなく、れっきとした検査機器なので取扱説明書は必ず読み正確に取り扱うこと
ひとつ紹介しておきますので気になったら見てみて下さい。

セルフチェック方法② 尿検査

尿検査の写真
病院でも尿試験紙を使って検査されています。これが自宅でもできるように販売されています。
実際、家で検尿するときのカップは紙コップであれば何でもいいです。
試験紙を浸しやすいように紙コップの半分くらいか1/3くらいは尿を採尿しましょう。

血糖値が高くなると尿試験紙の項目に変化が出てきます。
少なくとも、血糖、比重、尿蛋白(またはアルブミン)の3項目は測定しましょう。
尿に浸した後の色を読み取るタイミングが決まっています。 そこをしっかりやらなければ正確な結果が得られません。でも慣れれば簡単にできるようになりますよ。

尿検査をする前は、基本的に下記を守るようにしてくださいね。 早朝または食前2時間以上前 安静時(運動中または後もダメです)

血糖が毎回 1+ 以上の色を示していて、比重が1.025以上の色を示していて、尿蛋白(またはアルブミン)が毎回 1+ 以上の色を示している、3項目の結果全てが上記に当てはまるのであれば一度病院を受診された方がよいでしょう。
血糖だけ毎回 1+ 以上の色を示している場合も病院で診てもらっても良いでしょう。

 サプリメント

皆さんは血糖値を下げるサプリメントの多くが「糖の吸収抑制」だということは知っていますか?

 

調べて分かったのですがそれら「糖の吸収抑制型」のサプリメントの臨床実験データは信頼性に欠けるなと思っています。

 

例えば、データの出し方がそもそも正常範囲内で検討されていたり、糖の吸収にはフォーカスせず腹囲の減少にフォーカスしていて糖に対しての記載がないまたは少すぎるなど、情報操作をしているなと思えてしまいます。
検査技師から見れば「これ本当に効くの?」って感じです。実際に効果がないというのも耳にします。
重要なのは既に体内に入ってしまった糖をいち早く対処すべきなのです。
体内の糖を放っておけばいずれ現れる糖尿病の症状は避けられません。そのためには体内でより早く代謝させ、かつ糖の吸収を抑制する2本立てで対処することが一番です。
吸収された糖を素早くエネルギーに変換できれば、血糖値の上昇を抑えることが出来ますし、空腹時血糖値も下げることができます。負荷後2時間値の値も下げることができます。
しかし、体内に入った糖をいち早く代謝する機構を持つ成分の入ったサプリメントはあまり知られていません。
そこで今回はその機構を持つサプリメントを紹介します。
そのサプリメントには「デルタ-アミノレブリン酸(δ-ALA)」と言うアミノ酸が含まれているのです。
δ-ALAとは
細胞内にあるミトコンドリアがエネルギーを作る際に必要なことと赤血球に含まれるヘモグロビン合成にかかせない物質ということはわかっています。
このサプリメントは空腹時血糖値 105 ~ 125 mg/dL のほぼ境界型の方を対象に臨床試験が行われ、プラセボと比較して 75g-OGTT 2時間値(負荷後2時間値)に有意差を認め、低下したことが示されています。
δ-ALAについてさらに調べてみると、広島大学の研究で血糖値を下げる実験結果が発表されていました。
「5-ALAと鉄の組み合わせは糖尿病リスクの高い人々が糖尿病発症を予防する新たな戦略となり得る」と結論付けています。また、ALAが既存糖尿病薬とは異なるメカニズムで血糖値を下げている可能性を指摘
https://www.sbipharma.co.jp/news/news/20130625/
サプリメントに加えて血糖測定器で毎日の血糖を測定しモニタリングしていければ一番良いのではないでしょうか。

まとめ

血糖値とは血液中にある糖分で、空腹時で60~110 mg/dL、食後2時間値で110~140 mg/dLが正常範囲ですよ。
糖尿病とはインスリンに障害が起こり糖が代謝できず、余剰な糖が細胞に障害を与える病気。
糖尿病になると神経障害、網膜症、腎症、心血管疾患になる。
少しくらいサボっても良いかなと思っていても、ある検査項目でサボっているのは分かります。後々苦しむのは自分ですからね。
きちんと食事療法などで血糖コントロールをしていくようにしましょう。
糖代謝をサポートする効率的なサプリメントを飲みつつ、セルフチェックをして出現しやすい症状を見逃さないようにしましょう。

参考文献

1)医歯薬出版株式会社, 最新臨床検査学講座 臨床化学
2)斉藤嘉禎, 読んで上達!病気が分かる検査値ガイド, 金原出版株式会社, p.86-p.92, (2016)
3)5-aminolevulinic acid, a precursor of heme, reduces both fasting and postprandial glucose levels in mildly
  hyperglycemic subjects. Volume 29, Issues 7–8, July–August 2013, Pages 1030-1036

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