どうもnekoshanです。
今の臨床検査は機械化が進み、検査の知識だけでは足りず、検査技師にはITの知識も求められているようになってきています。
サーベイ時のデータ入力と分析ではExcelの知識が必要です。
機械やシステムを理解するためにはIT知識が多少なりとも必要です。
ですが、そういう知識は大学や専門学校ではほとんど教えてもらえません。
現役世代の生徒は授業は教えてもらってその時はできたとしても、次は全くできてないです。
ここでは学校で教えてくれないExcel関数の基礎(本当に)をお伝えします。
Excel自体は開けることを前提としていますのでそこはご了承ください。
今回は以下のことを勉強していきます。
- Excel初学者のための関数入力方法
- 必ず覚えておくべき超基本的な関数

この記事を学習するにあたり、学習用Excelファイルを用意していますので、
下記からダウンロードしてみて下さい。
Excel初学者のための関数入力方法
関数を入力する方法は主に3つありますので、どうやって入力するのが楽なのかは本人に任せます。
覚えやすい方法を覚えて頂ければいいと思います。
方法① セルに直接記入する
関数名を覚えてしまうとこの方法が一番扱い易いかと思います。
ファイルをダウンロードして頂いた方は、ファイルを開いてください。
sum→と記入されたセル横の赤枠内にマウスを持っていき、

そこでクリックして赤枠のセルをクリックしましょう。

文字入力が「半角英数」になっていることを確認して、「=(イコール)」を入力してください。

そうすると関数入力モードに自動でなりますので、次は使用したい関数名を記入します。
方法② 数式バーに書き込む
sum→と記入されたセル横のセルいカーソルを合わせクリックした後、画面上部の赤枠内をクリックしてください。

文字入力モードになりますので、方法①と同じように半角英数で「=」を入力します。
次は使用したい関数名を記入します。
方法③ 関数を挿入する
sum→と記入されたセル横のセルいカーソルを合わせクリックした後、画面上部の赤枠内をクリックしてください。

そうすると、使用する関数名を探したり、選択する画面が出てきます。

使用する関数名を探して決めたら、OKすると関数入力が始められます。
必ず覚えておくべき超基本的なExcel関数
実際に関数を入力していきましょう。今回は以下の関数を学習していきます。

- sum(合計を求める、簡単に言うと足し算)
- average(平均を求める)
- max(指定した範囲内で一番大きい値を教えてくれる)
- min(指定した範囲内で一番小さい値を教えてくれる)
- countif(任意の条件に一致した個数を数えてくれる)
まずはsum関数です。

方法①の方法で学習していきます。
ダウンロードファイルにある5つの列挙された総タンパクの値を使って練習していきます。
「sum→」と書かれた横のセルに「=sum(」と入力します。

「数値1」と書かれた案内が出てきたと思いますが、そこに合計をする範囲をドラッグアンドドロップで選びます。
総タンパクの列の6.5と書かれたセル上で左クリックを押し続けながら2.8までマウスをドラッグします。
正しくドラッグできていれば選んだ範囲の外枠が点線で表示されるはずです。
ドラッグしたらクリックしている指を離します。

そうしますと、「=sum(」の横に「A2:A6」の文字が入ります。
次に「 ) 」右カッコを入力します。

最後にエンターキーを押すと、合計値が表示されているはずです。

※今までの画像には「avarage」と書かれていましたが正しくは「average」です。申し訳ありません。
同様に平均などを求める

次は「agerage →」の横のセルをクリックします。
sum関数と同じように「=average(」と入力します。

sumの時と同じように総タンパクの列の6.5と書かれたセル上で左クリックを押し続けながら2.8までマウスをドラッグします。

次に「 ) 」右カッコを入力します。

最後にエンターキーを押すと平均値が出ているはずです。

maxとminもsumやaverageと同様の方法で求めることができます。
ご自身でやってみましょう。
ちなみに下記画像は入れた状態です。答え合わせしてくださいね。

countif関数を学習します

この関数ですが、今まで学習した4つの関数とは少し書き方が異なります。
英語の count と if が組み合わされた関数ですが少し複雑です。
if はもし~ならばという意味と、count は数えるという英語の意味です。
~には自分の任意の条件を入れ込むことができます。今回は総タンパクの値が書かれていますので
例えば、もし「総蛋白の値が5.0以上」という条件を設定したならば、
5.0以上になった値の数を数えてその個数を教えてくれるというわけです。
ちなみに、目視で見てみると5.0以上の値は4つありますね。
実際この程度の情報量なら関数は使う必要性はないですがね。。。
試しにその関数を書いてみます。
最初は今までと同様に「=countif(」と入力します。

そうすると「範囲, 検索条件」という表示が出ると思います。
範囲はcountする範囲を示し、ifには総蛋白の値が5.0以上という条件を書くことになります。
範囲は今までと同じように「A2:A6」を入力します。
次は少し異なり、次の検索条件を書くために「, (半角カンマ)」を入力します。

そうすると「検索条件」が太字になり、記述する準備ができました。
5.0以上は「>=5.0」と書き表すことができます。
これを「” (ダブルコーテーション)」で挟んで記述することが必要で、挟んで初めて条件として反映できます。
つまり、「 ”>=5.0” 」と入力するわけです。

入力したら「 ) 」で閉じてエンターキーを押すと個数が出てきます。
目視で確認した答えと同じになりました。

countif関数は上記の他にも様々な条件を組み込むことができ、汎用性が高い関数ですので、覚えておくと業務が一段と効率化できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は関数の超入門と言うことで書き方と超基本的な関数を紹介しました。
関数を覚えるには反復練習しかないので積極的に使ってみて下さい。
次回は精度管理に使える専門的な関数を紹介します。